3次元耐震補強金物「SANJIKU」の耐震工法は、19年東京都選定の「安価で信頼できる耐震改修工法」です。

JTN 住宅耐震ネットワーク本部 開発・販売元 (資)丸久材木店 耐震事業部 岐阜県可児市広見830番地の1 TEL: 0574−62−0025
 実験データ   < -11-  >
4.  3  結 論
   
  以上の繰り返し加力試験により、つぎのことが明らかになった。
   
  耐震補強金物 「 耐震王3軸 」 を使用した耐震壁の一方向静的加力実験の結果によると、変形角が1/
  120rad. の時の割線剛度は、公庫仕様の耐震壁に比較して 1.6倍、最大強度は 1389kgf. であった。 
  一方、繰り返し加力試験の結果によると割線剛度は同一、最大耐力は 1.5倍であり、エネルギー吸収量は
   ( 最大強度と輪郭線で囲まれる面積 ) も公庫仕様と比較して著しく大きい。以上のことから耐震金物  
  「耐震王3軸 」 を軸組工法に使用することにより、地震時の耐震性能が著しく向上することが証明された。
   
5   考 察
   
  在来工法における筋交い併用の壁倍率は、冷46、建告1100によると、筋交いが 45mm x 90mm 断面
  のたすき掛けの場合 4 であるが ( 本実験では、45mm x 105mm を使用)、本実験で同様の試験を
  行った結果 ( TKX−L ) は 2.4 の値となり、過大評価をされているとの結果となった。それに比較して
  新たに考案された耐震補強金物 「 耐震王3軸 」 は、条件の厳しい繰り返し試験において 1/120rad. 
  時の水平力は1000kgfで、壁倍率は5.7を示した。 さらに図6 (b) に示した履歴曲線によると試験体の
  変位ループ増分に対しての剛性低下が低く、かつ履歴曲線の輪郭面積が大きく、靱性に富んだ信頼性の高い
  補強方法といえる。
   
在来軸組工法 「 耐震王3軸 」 耐震壁と補強ツーバイフォー(角補強金物)を用いた耐震壁との強度比較
   
  カナダブリティッシュコロンビア大学で開発されたツーバイフォーパネルコーナー補強金物「アンティラッカー」
  (データーによれば通常のツーバイフォーパネルに比較して2倍以上の耐震性能を実現) の使用データー
  に比較して、在来工法に今回開発された補強金物「 耐震王3軸 」たすき掛け筋交いを使用した耐震壁は、
  今回の繰り返し加力試験のデーターで比較すると、耐震壁の高さ、変位における加圧サイクル、垂直加重の
  違いがあるものの、補強ツーバイフォーの同等かそれ以上の性能を有していることが実証された。
  このことは、軸組工法の耐震壁が飛躍的に向上したことを意味する。


 

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