図6 (a)は、カナダ ブリティッシュコロンビア大学の Jennifer P.Durham 等が行った日本農林規格による |
コーナー補強金物併用のツーバイフォー合板耐力壁の履歴曲線である。一方、図6(b) は、本実験による前 |
記の在来工法筋違いフレームの隅に補強金物を取り付けた耐震壁 (TOX−TR)の履歴曲線であり、両者を |
比較している。 |
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図6 (a)、(b) は、上記条件に対する結果であり、履歴ループに影響する因子のうち、鉛直加重の有無、壁の |
高さ、各変位におけるサイクル、及び図6(b) の壁長さの換算の4項目が相違しているので、図6 (a)、(b) |
は、単純比較はできないが、初期剛性とループ面積の大きさの比較から、耐震補強金物を使用した図6(b)は |
剛性及び靱性共に図6 (a) より高い。 |
ツーバイフォーパネルの耐震性向上のためにコーナー補強金物を使用したものに比較して、本実験で用いた |
在来工法型筋違い耐震壁に新しく考案した補強金物を使用したものの耐震性能は、同等かそれ以上の性能 |
を有している。 |
図6 繰返し加力実験履歴曲線 |
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