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. 実験結果 |
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■図3 は静的加力実験の結果であり水平力と耐震壁頂部の水平変形の P−δ関係である。土台は支持装 |
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置で水平方向を完全に拘束したので、水平加力による移動は全く無かった。但し、土台の回転の影響は全試験 |
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にわたりあったので、図3 と表1 はこの影響量を剛性回転として耐震壁の変形角から差し引いている。 |
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■表1 及び 表2 は、耐震壁の変形角と荷重、壁倍率、水平剛度、及び最大水平耐力を比較したものであり、 |
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1/120rad.時の変形に対する加重が 130kgf/m の場合を壁倍率
1 とし、次式によりを壁倍率を求める。 |
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壁倍率=3/4 x P/130 x α |
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■耐震補強金物を使用した、たすき掛け筋違い耐震壁には3種類ある。耐震壁の桁と柱、柱と土台の仕口部の |
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接合法の違いにより、TOX(釘打ち併用)、TOX−L(L型かど金物併用)及びTOX−T(T型かど金物併用)と区 |
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別する。これらのうちTOX−T(補強金物・100x40たすき掛け筋違い・T型かど金物)の1/120rad.時におけ |
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る荷重は695kgf、壁倍率は、4.0である。一方、TOX(補強金物・100x40たすき掛け筋違い・T型かど金物) |
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の1/120rad.時の荷重は469kgf、壁倍率は2.7である。TOX−Tの壁倍率はTOXの1.5倍となっている。 |
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■TOX−L(補強金物・105x45たすき掛け筋違い・L型かど金物)の1/120rad.時の荷重は557kgf壁倍率 |
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は3.2である。TKX−L(公庫プレート・105x45たすき掛け筋違い・L型かど金物)の1/120rad.時の荷重 |
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は411kgf、壁倍率は2.4であるから、耐震補強金物使用の耐震壁は、公庫仕様の耐震壁の1.3倍の壁倍率 |
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を有している。 |
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■TOT(補強金物・引張り筋違い・釘打ち)の1/120rad.時の荷重は371kgf、壁倍率は2.1であった。 |
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■TON(耐震補強金物を4コーナーに使用し、筋違いを使用しないフレーム)は、壁倍率は0.5に相当する。 |
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水平剛度と壁倍率は小さいが水平方向のじん性は8種類の中で最も高かった。 |
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