日本木造が地震に弱い原因を解明!確実な補強効果の耐震補強を安価に提供する「SANJIKU」耐震工法

SANJIKUは倒壊要因である接合部靱性補強と木筋交いの引張り耐力を活用する複合効果で木造の耐震性能を大きく向上して、大地震に負けない構造とする耐震補強を安価に提供します。

今回の能登半島地震でも、瓦葺きの木造家屋倒壊の映像ばかりが報道され、日本木造は「地震に弱く倒壊する」と多くの皆様が不安を持っておられると思います。阪神淡路大震災で、「地震に弱い日本木造、地震に強いツーバイフォー」との風評が広まり「軸組木造離れ」が問題となりました。更に、その後発生した大地震でも多く日本木造が倒壊して、多くの皆様が「新基準以前の木造は倒壊する」と思っておられると思います。しかし、木造が倒壊するのは「軸組木造が地震に弱い」のではなく、軸組み木造は建築基準法で最低基準とする計算上の耐震性が現実には無かったことが原因であることが明らかになっています。

「耐震住宅100%実行委員会」  https://www.taishin100.or.jp/formulate/about

これは、ウオールスタットを使って2000年に改定された建築基準法耐震基準の木造の耐震性が基準法で最低基準とする耐震性の約60%である事を明らかにしたものです。木造の現実の「耐震性」は他構造の建物の60%程度の耐震性で造られていたということです。木造が地震に弱いのではなく低い耐震性で造られていたのです。以前より、基準法の壁量計算と構造計算による耐震性が大きく違うことやツーバイフォーの耐震性が軸組木造の約1.7倍という問題を指摘してきましたが、この対策がされなかったのです。木造は建築基準法の耐震基準と現実の耐震性が大きく違っているのです。さらに問題は、この低い基準に則って進めてきた「耐震補強」です。補強木造は補強計画で計算された「耐震性」の60%以下ということです。もし、木造が基準通りの耐震性があれば倒壊を防ぐことが出来るばかりでなく、他構造のように残る事が出来るのです。この結果から、「100%実行委員会」は基準通りの耐震性とするのには基準法の1.63倍が必要としています。これは補強評点1.5の「ほぼ安全」とする耐震性です。しかし、補強木造は補強評点1.0程度が多いのです。こうしたことから、首都直下・東南海地震では多くの補強木造の甚大な被害が予想され、補強木造も想定以上の被害となる危険性が大きいのです。なぜ、木造が基準法による耐力計算と現実の「耐震性」がこれ程大きく違うのでしょう。弊社は、この原因が引張り側に働く筋交いの耐震強度が基準値と違うからであると耐力試験結果から指摘してきました。木材の比強度は圧縮力で鉄の約2倍・引張り耐力は約4倍と優れた強度を持つ建築材料であることから、軸組木造の筋交いの張耐力を活用することで簡便に軸組木造の耐震性を向上する施工法として考案したのが緊結金物の問題点である接合部損傷を防ぎ、面固定として張力に働く筋交いの割れ・裂け・外れの危険性を軽減した3次元靱性金物「SANJIKU」です。この「SANJIKU耐力壁」は耐力試験で基準法以上の耐震性能を実証しています。安価に耐力計算値以上の「耐震性能」を提供することで、既存木造に必要な「耐震性」を安価に提供します。今回の能登半島地震で、新耐震基準木造が問題となっていますが、現行基準法の木造も必要とする耐震性を持っていない事や評点程度の補強木造も現実の耐震性の確認が必要である事がお解りいただけたと思います。現在では、ビイック動的診断で現実の耐震性を確認することが出来ます。住まいの耐震性に不安をお持ちの皆様は、「安全性」を確認されることを進めします。